# 月315円から使えるインフラサービス Gehirn Web Services がステキで恋に落ちるレベル。
_published: 2012/11/14_ 
あと1ヶ月もすればもうクリスマスだ。そしてまた1年と1ヶ月もすれば来年のクリスマスだ。アレも欲しい、コレも欲しい。でも、本当に欲しいモノって何だっけ?欲しいモノを聞かれて、すぐに答えていた子供の頃。歳をとるほどに、自分の欲しいモノがわからなくなる。そしてプレッシャーがかかると、思わず「からあげ」と答えてしまう。僕の欲しいモノは何なんだろう。
そうだ。サーバーだ。サーバーが欲しかったんだ。僕はずっとサーバーを探していた。昔はRailsが動くレンタルサーバーなんてなかった。専有サーバーを借りるお金などなく、ロリポップの525円の共用サーバーは当時としては珍しくRubyのCGIが動いたので、妻名義で申し込んで(ごめんなさい!)、RailsをCGIモードで動かしては画面遷移するたびに10秒くらい動かない画面を見つめたりしていた。最近は、ServersMan@VPSが490円で使えて安いんだけど、やっぱり遅かった。自宅にサーバーを置いたりもしたが、猫の毛が詰まって死んだ。
そうこうしているうちに、2012年。サンタクロースは明後日の方角からやってきた。ゲヒルンのGehirn Web Services。レンタルサーバーとDNSとKey-Value Store。レンタルサーバーのRS2は月315円から利用できる。ゲヒルンを立ち上げたのは、かつてブラッディ・マンデイの考察で一世を風靡した元高校生サーバー管理者の@isidai。宮崎で勉強会をやったときに初めて出会ったのだが、なんか知ってる気がするなーと思って帰って調べたら@isidaiだった。以来、彼について調べるときは、ブラウザをプライベートモードにするようになった。
- [22歳のセキュリティーコンサルタントが立ち上げたのはたった315円で利用できるインフラサービス](http://jp.techcrunch.com/archives/jp20121112gehirn-web-services/)
- [ゲヒルンサービスサイト](http://www.gehirn.jp/index.html)
ここで、からあげの話はいったん置いておいて、Gehirn Web Servicesを触った感想を書いてみようと思う。だけど、今回はそのうちのRS2というサーバーについてだけ。インフラまわりは詳しくないので、初級者から見た感想ということで。その前に再び話を戻すと、僕は勝手にレモンをかけられても何とも思わないタチなので心配しないでほしい。
まずアカウントを登録するんだけど、登録画面やその後のコントロールパネルがとにかく速い。いろいろアレなんだと思うんだけど、初心者なので書かないでおく。とにかく速い。そして、サービスの説明を見ると、とにかく安全。で、とくに設定するところもなく、SSHでアクセスする。その瞬間、なんかすごい衝撃を受けた。なんだろう。からあげと思って食べたら、バームクーヘンだった的な。しかもそのバームクーヘンには穴が開いていなかった的な。そんな衝撃。SSHでアクセスするといきなりscreenが立ち上がっている。しかも、ウインドウの切り替えが^t^tになってる。しかも、ログインシェルがzshになっている。しかも、.zshrcを見るといろいろ設定されている。今時のサーバーってみんなそうなんかな?どうだろう。新人の女の子が風邪で休んだ先輩エンジニア(高良健吾似)の代わりに会社のサーバーにアクセスしたら.zshrcの設定が自分と一緒で恋に落ちるという物語があってもいいと思う。
なんか、文章書くの飽きてきたので、ここからスクリーンショットをたくさん載せていきたい。後から気づいたんだけど、もうひとつアカウント取ってスクショ取ればよかった。見苦しくて申し訳ないと同時に、スシが食べたい。
RS2はrootを取ることはできない。しかし、後述するfakerootという機能(念能力?)を使うと、rootになった夢を見ることができる。fakerootしなくても、rs2というコマンドが用意してあって、これでいろいろできるようになっている。評価版で使ってたときは要望出したら分単位で更新されたりしてたので、rs2コマンドでできることは今後どんどん増えていくんじゃないかと思う。
RS2の特徴。安くて速くて安全。MAGIシステムもRS2の上に構築されるんだろうと予想している。
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料金プラン。安すぎて、申し訳ないんだけど、頭おかしいんじゃないかと本気で思った。ひとりで作ったので人件費がかかってないってことらしい。
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自動的にスナップショットが撮られていくので、何かあっても安心。なんだけど、~~ディスク容量をとられるので、不要な分は消しとかないと。~~(ゲヒルンのtakaさんから連絡がありました。スナップショットはユーザーのディスク容量を消費しないらしいです!実はそこでお金とるビジネスかと思ったら、何考えてるんですか!)
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データベースはGUIでいくつも追加できる。ロールバックもできる。
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SSHでアクセス。
.zshrcにはちゃんと説明が入ってる。ステキ。リツコが母親のメモを発見した的な。
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.zshrcの設定の一部。zsh使ってない人は、これを機に乗り換えるといい。シンクロ率が上がるはず。
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.screenrc。^t^tに変えてる人は多いはず。ログアウトすると自動的にデタッチ、再度アクセスすると自動的にアタッチされる。後述するfakerootとか使ってる時に便利。
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rs2コマンド。今後いろいろ増えていきそうな気がする。
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rs2コマンドでrubyをインストールして利用。rs2 userubyすると、suする感じでrubyを使える状態になる。rs2 installrubyするとRVMが勝手に入る。僕はこの状態の遷移をよく理解してなくて、あれ?どういう状態だっけてなる。たぶん3人目だから。
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rs2コマンドでRailsも使えるんだけど、上記のように状態を把握していないので、管理しやすいようにuserubyした上でrvmで好きなバージョンのRubyにして、自分でgeminstallrubyした。ここでRS2のリバースプロキシ機能が役に立つ。独自ドメインを持ち込めるんだけど、その時に転送先のポートを選択することができる。
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例えば、redmine.shunsuk.netへのアクセスを61043で受けるように設定する。Rails側はWebサーバー+Passengerとか使わずにWEBRickやThinでポートを指定して起動しておくと、http://redmine.shunsuk.netへのアクセスが、localhost:61043で処理される。
```sh
% rails s -e production -p 61043
```
Redmineを動かしてみたけど、すごく速い。光速でチケットをさばける気がしてくる。
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SSL証明書を持ち込めるので、Redmineもセキュアになってハピネスハリケーンだと思う。
[無料SSL証明書+Gehirn RS2でセキュアなドメイン環境をキメる! | 諸多日記 - isidai](http://isid.ai/tips/2011/11/01/488/)
やっと、fakerootまできた。この念能力をを使うと、rootになったかのような夢を見ることができる。詳しくは、@isidaiの日記で。後半ムズカシイこと書いてある(読んでない)けど、rs2コマンドを使うと超カンタンに夢を見る事ができる。しかもサーバーとの接続を切ってもscreenで再アタッチできるので、夢を見続けることができる。
[Gehirn RS2「仮想root」について | 諸多日記 - isidai](http://isid.ai/dev/2011/10/09/373/)
aptitudeinstallとかでいろいろインストールできる。上の記事読んだら、apt-getも使えるのか。NginxとかMongoDBとかインストールしたり。とりあえず、slコマンドが使えないと仕事にならないので、use fakeroot +aptitudeinstallでインストールしてみた。
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slコマンド発動。slはシェルスクリプトなのでroot必要ないってツッコまれた。大人ぶってHaskellの処理系とか入れてみたけど、普通に入った。でも、大人ぶってただけなので、使ってない。
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こんな感じで、レンタルサーバーとRS2のいいとこ取りで、いきなり環境が整ってるうえに、ある程度の自由度がある。こうしてみると、フリーランスやスモールオフィスなんかでクライアントのWebサイトを扱ってる人には、最適なサーバーなんじゃないかという気がする。315円のプランだと再販ができないんだけど、上位プランにしてクライアントのサイトをホスティングすると、ランニングコストは低空飛行で済む。ビジネスが上昇飛行できるかは別問題だけど。
現時点で、WordPressとEC-CUBEの自動インストールがついてる。これも今後増える気がする。なんかもう、みんな借りたらいんじゃないかな。こんな記事読まないで。
![[20121114185039.png]]
ゲヒルンの名前の由来がネルフの前身の機関だと聞いてエヴァネタを挟んでいこうとしてたけど、途中で諦めたのがバレていないか心配でしかたない。なしろ夜中にリアルタイムで見て以来、映画も何も見ていないから。ゲヒルンがネルフに社名変更するまでには復習しとく。
評価版であまりに気に入ってしまったため、お金払って使い続けたい!と現金で払おうとしたら困ってた。ごめんなさい。22歳の@isidaiのブラッディ・マンデイの記事に憧れてヘンタイの道を歩んでいる高校生エンジニアが地元にいるんだけど、そんな若人(わこうど)たちを目の当たりにすると、自分の人生は何だったのかと自問自答するようになる。
[僕が二十歳までにやらせて頂いたこと:isidaiの考察日誌 - CNET Japan](http://japan.cnet.com/blog/isidai/2011/05/17/entry_30021494/)
欲しかったサーバーは手に入った。じゃあ、次に欲しいモノは?本当に欲しいモノは何なんだろう。クリスマスはもう目の前だ。いったい何だ?何だ?
からあげ!!