# 突き抜けたヘンタイは世界を変える。
_published: 2011/10/11_ 
プログラマーの世界では「ヘンタイ」というのは最高のほめ言葉だ。なので、この記事中のヘンタイという言葉にはネガティブな意味はまったくない。ヘンタイをヘンタイという文化のない人には誤解されるかもしれない言葉だけど、これ以上にぴったりな言葉が思い浮かばない。
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## **突き抜けたヘンタイ。**
先日、re:re:freqというイベントでいろんなパフォーマンスを見てきたんだけど、みんな本当にヘンタイだった。最初に書いたように、ほめ言葉として。そして、そんなヘンタイを評価する文化に触れて、おもしろい体験ができてとても満足している。
- [音 + 映像、+ メディア、+WEB、+ コミュニティ](http://rerefreq.dominofactory.net/)
変わったことをやり始めたとき。その時点では、ただ変な人でしかない。でも、それをやり続けて「突き抜けた」瞬間、変な人はヘンタイになるんだと思う。ただ、変わったことをやってるだけじゃ足りないんじゃないかない。どこかで、突き抜けることが必要なはずだ。
## **ヘンタイを評価するヘンタイ。**
ただ、ヘンタイというのは単独で存在できるものではないとも考えてる。ヘンタイをヘンタイと評価する人たちがいて、はじめてヘンタイたり得る。ヘンタイをヘンタイと評価する人もまたヘンタイ予備軍なのかもしれない。
自分自身を振り返ってみると、いろんなものに飛びついて、広く浅くやってきた。とにかく浅いので、突き抜けるということがない。広さが価値を持ち得るのだけれど、それほど広くもやってないので、広さでも突き抜けていない。
なので、突き抜けたヘンタイを見ると、羨ましくなる。ヘンタイとしての才能であったり、突き抜ける勇気であったり。たぶん、そういう突き抜けたヘンタイへの憧れが、ヘンタイをヘンタイと評価する文化をつくるんだろう。ヘンタイはかっこいいのだ。
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## **世界を変えるということ。**
僕は世界を変えるということを大袈裟な話だとは考えていない。例えば、世界からゴミをなくそうと考えたとき、みんなで頑張ってゴミを拾う必要はないんじゃないかな。ひとりが100回に1回だけゴミを拾うということをやれば、あるところに落ちているゴミは100人の人が通り過ぎる間に拾われている可能性が高い。世界を変えるというのはそれくらいのものだと考えてる。
陸の孤島と呼ばれる某県に1,000人雇用をつくると言っている企業がある。そこの代表は「突き抜けたワガママ」と称される人物なんだけど。1,000人雇用なんて意味がわからなかった。けれど、社員ひとりひとりから「この会社おもしろい」とか「この会社に入ってよかった」というのを聞くと、1人雇用するというのは、ひとりの人間やその家族をハッピーにすることなんだという気がする。
フォロワーひとりひとりをハッピーにする。それが、突き抜けたヘンタイが世界を変えるということなんだと思う。
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## **ヘンタイを育てる。**
Lispやハッカーへの憧れが突き抜けたプログラマーがいる。彼もまた、ヘンタイだ。Lispやらその周辺の情報を片っ端から収集し、いまや、彼が憧れるヘンタイからもフォローされている。ただ、ヘンタイである能力とお金を稼ぐ能力は別物で、ヘンタイを貫いていたら生活できるようになった幸運なヘンタイもいる一方で、お金がなくてヘンタイ活動を制限しているヘンタイもいる。
ヘンタイをお金に変えるということには賛否あると思けど、生活できなくてはヘンタイを続けるのは難しい。ヘンタイはヘンタイ活動費用を自分で稼ぐという「セルフパトロン」状態だ。このへんも今まで考えたことがなかったので、よくわからないけど。関係ありそうなリンクを貼ってみたけど、自分ではまだ読んでない。
- [音楽活動を投げ銭で成り立たせるには - 論理的なアイディアはまだかい?](http://d.hatena.ne.jp/ronri/20110108/1294469433)
無理やりな流れだけど、TEDの「社会運動はどうやって起こすか」を観て欲しい。下に貼ったのはYouTubeだけど、TEDのサイトに行くと字幕を日本語にすることができる。
- [デレク・シヴァーズ 「社会運動はどうやって起こすか」 | Video on TED.com](http://www.ted.com/talks/lang/jpn/derek_sivers_how_to_start_a_movement.html)
- [デレク・シヴァーズ 「社会運動はどうやって起こすか」 - YouTube](https://www.youtube.com/watch?v=qdwO1l5nKyg)
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フォロワーの存在が、ひとりのバカ(ヘンタイ)をリーダーに変える。そして、突き抜けたヘンタイは世界を変える。日本にはヘンタイが多いんじゃないかと思ってるんだけど、海外に比べるとヘンタイをお金に変える環境は整っていない気がする。海外事情わからないので、適当に言ってるけど。あと、ここで言われてる「バカ」と「ヘンタイ」は厳密に言うと同じじゃないと思う。
何が言いたいかというと、特に言いたいことはなくて、ヘンタイがヘンタイとして生きる環境があれば、世界はもっとおもしろくなるんじゃないかと感じたというだけ。ヘンタイ、ヘンタイって言い続けたら、なんか意味がわからなくなってきた。スシが食べたい。