# MacユーザーがAppleにガッカリさせられた話 _published: 2009/03/27_ ![alt](http://b.hatena.ne.jp/entry/image/http://d.hatena.ne.jp/shunsuk/20090327/1238159030) 私の部屋は去年まで物置部屋でした。そう、物置だったのです。そして、猫が住んでいます。物置に置物ではない猫が住んでいます。そんな部屋で仕事をしたり、しなかったり。部屋の中にはガラクタが転がっています。自分もそんなガラクタの一部なんじゃないかと思えてきます。ガラクタなら捨てればいいのですが、本当に捨てたいのはくだらないプライドの方かも知れません。 机の上にはMacBookが置いてあります。アルミじゃなくて樹脂の。しかも、白。白身魚のフライの白。先ほども言いましたが、私の部屋には猫が住んでいます。むしろ、私が猫の部屋に住んでいるのかも知れません。また、もしかしたら別の生き物が住んでいる可能性もあります。とにかく、机の上には白いMacBookが置いてあるのです。まだ新しい。 そのMacBookの天板には猫の爪痕。それはもうクッキリと。いと許しがたし。猫による被害はMacBookにとどまりません。Lets'noteも机上から落下させられました。タフなLets'noteじゃなかったら、どうなっていたことか。YUIの限定版のCDも破壊されました。サーバーは毛だらけで、明らかに寿命が縮んでいます。また、座っていると背後から襲いかかってくるため、洋服は穴だらけです。ですから、私はユニクロしか着ないのです。 MacBookの天板の爪痕。その傷は癒えることはありません。しかし、そんな苦い思い出は次第に薄れて行くわけで。今日はMacBookを開いた状態で昼食を食べるために部屋を後にしました。ちなみに、昼食は250円の弁当でした。おかずは唐揚げ。私は唐揚げが大好きで、弁当屋で店員からの「はやく注文しろよ」というプレッシャーを感じると、唐揚げ弁当を注文してしまいます。私はプレッシャーに弱いのです。プレッシャーに弱い私は、MacBookを開いたままにしてしまったのです。 さて、開いたままのMacBookが待つガラクタ部屋に帰ってきました。キーボードカバーが剥がされています。まったく世話の焼ける子(つまり、猫のことですが)だ。ところが、剥がされていたのはキーボードカバーだけではありませんでした。数枚のキートップが剥がされています。MacBookのキーボードを剥がすことができるなんて知りませんから、大いなる衝撃を受けたのであります。 普段はクールな私ですが、思わず大声を上げてしまいました。「もー!!」見ると、「も」のキートップが剥がされていました。ちょっと笑えました。ウヒャヒャと笑いながらキートップを戻していきます。垂直に押し込むとハマるようになっているのですね。最後の1枚をカチリ。そこで私が目にしたものは、1つの穴。マルコビッチの穴の穴。 1枚足りない。直感でそう感じました。いや、それじゃダメだ。ロジカルシンキングをしてみました。やはり、1枚足りない。マインドマップを書いてみました。そうか、1枚足りないんだ!マインドマップを書いたというのはウソですが、間違いなく1枚足りません。辺りを探してみましたが見つかりません。 仲間(つまり、妻のことですが)をよびました。それでも、キートップは見つかりません。さらに仲間(つまり、両親のことですが)をよびました。まだまだ、キートップは見つかりません。かわりに、無くなったボールペンやら修正テープが出てきました。修正テープと言っても、無修正ではないテープではなくて、ボールペンの文字を消すためのテープです。また、DVD-Rのメディア10枚が出てきました。 このガラクタ部屋で小さなのキートップを探すのは、太平洋に沈んだ1滴の目薬を探す行為に等しい。とりあえず、熊本唯一のAppleストアに電話しました。そうしたら、Appleのサポートセンターに電話するように言われました。Appleのサポートセンターに電話しました。そうしたら、Appleストアに電話するように言われました。無限ループ。 仕方が無いので、サポートセンターで粘ってみました。とてもさわやかなお兄さんでした。こちらが「え!?」と驚いても、さらりと無視して話しを続けてくれました。 「キートップ1枚ください。」 「キートップ全体の交換になります。」 「1枚でいいんですが。」 「キートップ全体の交換になります。」 「いくらですか?」 「修理ですと一律45,150円になります。」 「キートップ1枚ください。」 「キートップ全体の交換になります。」 「1枚でいいんですが。」 「キートップ全体の交換になります。」 キートップ1枚に45,150円はありえません。なにしろ私はユニクロを着ているのですから。そこで考えました。ああそうだ、Apple純正の外付けキーボードを買ってきて、キートップを移植すればいいのです。ナイスアイディアです。ナイスガイです。早速、パソコンショップへ。しかし、熊本でAppleのキーボードを置いている店がたやすく見つかるはずもなく。。 結局、たらい回しにされた熊本唯一のAppleストアに再度電話して、在庫があることを確認。すぐに買いに行きました。父が。私は仕事中だったので、家でブラブラしていたエグゼクティブニートの父に買ってきてもらいました。すまない、父さん。でも、何でバスで行くのさ、父さん? 父が買ってきたキーボードは、アルミ製の素敵なキーボードでした。キートップ1枚の犠牲にするには惜しい逸材です。しかし、背に腹はかえられません。穴の空いたMacBookなんて、ただの穴の空いたMacBookです。アルミ製の素敵なボディから、慎重にキートップを剥がします。そして、おもむろにMacBookの穴へ。。 あ、合わない。MacBookのキーボードと外付けキーボードは、見た目はまったく同じです。キーのサイズも、一字一句一致します。なのに。なのに、ベースの作りが違っていたのです。せっかく、ここまで来たのに。。「キートップ全体の交換になります。」「修理ですと一律45,150円になります。」くそぅ、水谷豊め! 今、私はブログを書いています。MacBookに外付けキーボードをつないで。しかも、テンキーなしのコンパクトバージョンなので、MacBookとまったく配列が同じです。目の前に存在する2つのキーボード。なんか、マヌケだよね。なんか、私、1人ではしゃいじゃって。。 Appleのサポートは酷いと勝手に想像していましたが、やっぱり酷い。任天堂を見習って欲しいと思いました。でも、一律45,150円ということは、液晶をバキッとやっても45,150円で済むということでしょうか。いいえ、そんなこと考えるなんて無駄です。私が欲しかったのは1枚のキートップなのですから。 諸悪の根源は猫です。本名は「ミー」なのに、太りすぎて「ブー」と呼ばれている猫です。私は彼(つまり、猫のことですが)を野生に返してやりたい気持ちでいっぱいでした。しかし、そんなことをすれば逆に喜びそうなので、もうしばらく私の部屋に監禁することにしました。むしろ、私が猫に監禁されているのかも知れません。 生き物の世話は難しいなと思いながら、YouTubeで「いきものがかり」を聴いていました。「帰りたくなったよ」を聴きながら、福岡に帰りたくなったよ。。 - [MacユーザーがAppleにサックリさせられた話(ガッカリのその後) - このブログは証明できない。](http://d.hatena.ne.jp/shunsuk/20090413/1239617132)