# 『ポテクラの作り方』の作り方 部数限定、デジタル配布なしだった『ポテクラの作り方』が(社内)オープンソースになりましたよ。 ソースコード [IJGN/trlly-book: 『ポテクラの作り方』](https://github.com/IJGN/trlly-book) リリース(PDF ファイルの公開) [Releases · IJGN/trlly-book](https://github.com/IJGN/trlly-book/releases) 同人誌と言いつつ個人で作ってたのが、ようやく同人を募れるようになりましたよ。 ## なぜ作ったか 東京でやっている技術書の同人誌即売会『技術書典』にいつか行ってみたいなーと思っていたのですが、「なければ作る!」の精神で福岡でやればいいじゃないか、まずは技術同人誌を作ってみようと思い立ち制作をはじめました。 [技術書典:技術書オンリーイベント](https://techbookfest.org/) また、新たに自社サービスを新しいアーキテクチャで作るというタイミング。 プロダクト開発前にプロモーションビデオやティーザーサイトなどを作る手法があります。 そうすることで、社内メンバーの間で共有するビジョンをより明確にすることができます。 今回は「なぜ新しいアーキテクチャにするのか」「どんな技術を使うのか」をソフトウェアエンジニア以外にも(なんとなく)伝わるような内容にしてみました。 これらは、開発完了後ではなく開発序盤で書きました。事前に「こんなアピールをするんだ!」というのを明確にするためです。 ## Markdown とツールを使った製本 ### Markdown とは? Markdown は、テキストを簡単に書式設定できる記法です。見出しやリスト、リンクなどを簡単に書くことができます。例えば、次のように書きます: ```markdown # 見出し ## 小見出し - リスト項目1 - リスト項目2 ![画像](画像 URL) ``` このようにシンプルな記法で、読みやすく書けるのが特徴です。 意識していなくても、実は Notion や Slack で日常的に使われています。 ### 執筆の流れ 1. **Markdown で原稿作成** - 各章ごとに Markdown ファイルを作成し、テキストを書いていきます - 画像やリンクも Markdown 記法で簡単に挿入できます - ブラウザ上で編集できる環境も作りました 2. **ツールを使って文章校正** - ツールを使って自動的に文章校正をします - 「[[文章校正ハック]]」に記載している方法を使っています 3. **ツールを使って製本** - ツールを使って Markdown ファイルを PDF 形式に変換します - [Vivliostyle — 楽しく CSS 組版!](https://vivliostyle.org/ja/) - 組版は CSS を使って行います ### 自動化 開発したサービスをリリースするときと同じように GitHub (ソースコードの管理サービス)に原稿をアップロードすると、自動的に製本が行われて PDF ファイルが公開されるフローを構築しています。 ## さいごに そんな感じです。