# 見立て
[見立て - Wikipedia](https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%8B%E7%AB%8B%E3%81%A6)
見立て(みたて)とは、
- 見て、選び定めること。
- 選定、鑑定
- 診断
- なぞらえること。
- (芸術の技法)対象を、他のものになぞらえて表現すること。
丸谷才一は山崎正和との対談『半日の客 一夜の友』(文春文庫)は「日本人の見立て好き」を論じている。文化人類学者・川田順造は見立ては「対象を別の物になぞらえ、実在しないものをあるように思い描く」といい、日本文化の奥行きを深めたという。
## 芸術の技法
芸術の分野で言う「見立て」とは、対象を他のものになぞらえて表現することである。別の言い方をすると、何かを表現したい時に、それをそのまま描くのではなく、他の何かを示すことによって表現することである。日本の様々な芸術で、この「見立て」の技法が用いられている。例えば和歌、俳諧、戯作文学、歌舞伎などで用いられている。喩えているとは示さずに喩えていることが多く、その場合、欧米の学術用語で言う[[メタファー]]に相当する。
### 庭園
日本庭園ではしばしば(あるいはほとんどの場合)なんらかの「見立て」の技法が用いられている。たとえば枯山水では、白砂や小石(の文様)が「水の流れ」に見立てられる。その「水の流れ」が無常を表しているともされる。日本庭園では庭を宇宙に見立てている、とも言う。箱庭、盆景、盆栽、水石などが代表例。
## 関連項目
- [[田中達也 (ミニチュア写真家)|田中達也]]- 見立て作品作家
## 思索
- [[風呂敷と「見立て」の関係]]
- [[西洋画と日本画の視点の違い]]
- [[西洋と日本の空間認識の違い]]
- [[空間コンピューティング]]
- [[日本家屋と「見立て」]]
- [[鈴木康広「見立て」の実験室]]
- [[吉田ユニ]]